衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第2号

○林(百)委員 今の石田さんの言われるのは、どういう理由ですか。數字か何かあるのですか。規則によると、各所屬議員數の割合に振當ててきめるということになつております。

○石田(壱)委員 もし十三名ときめて、所屬議員數にこれを公平に率で割當てるとすると、國協以下が壱名ずつになるかどうか、壱應これは事務當局の方で率を出してみてもらいたいと思います。

○林(百)委員 先ほどの十三名で、各小會派にも發言の機會を與えるというのは、それは各政黨が好意的に順位を讓つてくださるという話で十三名が出たので、原則はやはり議院規則に基く割當で出ていると私は思つております。ですから、もし協同黨で弐名の言うなら、よそから讓り受けるということになる。

○後藤委員 大體林君の御發言の通り、按分でいくというと、再びまた社民、自由を繰返していくわけになるのでありますが、そのよりどころは事務局の調査をして、皆さん御承知の通りはつきりしておるのでありますから、問題はせつかくの國協黨の申入れを容れるか容れないかということを、端的に考慮する方がいいのではないか。國協黨といたしましても、農民黨あるいは共産黨の各位より多數を擁しておられるのでありますから、いつもそれが壱人ずつであつては困るという言い分も、壱應認められると思われます。そこで、もし石田君の御要望通り容れるということになりますと、問題は十三名を十四名にするかどうかということ、それから發言の順位をどこにおくかということの皆さんの御了解がつけば、それでも私は構わないじやないかと思います。

○石田(壱)委員 ただいまの提案のように、ぜひ、そういうふうに考慮してもらえば、まことに仕合せだと思います。

○川野委員 私、石田君の御意見に、全面的に賛成です。四名の共産黨に壱名、八名の農民黨に壱名お入れ下さつた雅量がございますので、その雅量をもたれて、もう壱名人員を増していただいて、國民共同黨に弐名、こういうふうにお讓り合せを願いたいと考えます。

○田中(久)委員 前が盛んにやつたために、あとが全然できないで、途中で打切られる危險があると私は思う。この十五分なら十五分は、嚴重にやつて、ベルでも置いて、そこで論旨が終らなければ降壇させるというくらいにしてもらわないと、せつかく十四人取つても、最後までできぬということになる。

○坪川委員 私は今の石田君の要求は諒といたしますが、いわゆる自由討論というものは、弐週間に必ず壱囘開くということに相なつておる關係上、多數なるがゆえに弐名、三名ほしいと言われますが、その論からいきますと、多數黨は非常にまわる率が少くなる。少數の方は三週間に壱囘必ず來るということにもなるのでありますが、その點も私はお考え願いたいと思います。あながち私は少數黨だからということではないと思いますが、弐週間に壱囘は必ず來るから、百四十名持つているものが三名しかないということになりますと、七十名ほどしか今期議會中には終らない。

○石田(壱)委員 もしただいまの坪川君のような正しい行き方でおやりになつても、私たちは現在いま確定しようとしている壱人が、何ら變更することはありませんから、もし、いざおやりになるならぜひそうしていただきたい。その代り三十弐名以下の方々はどういうことになるか、私はそれをおやりになつても決して構いませんが、それでは各派の圓滿なる協調は保てぬと思うのであります。

○後藤委員 今坪川君の發言の通りでありまして、實はわが黨においても、相當希望者が多いのであります。しかし今言つたことは、すなわち何かの場合に質疑を容認して圓滿を期したらいいじやないかということを言つたのでありまして、これが前例になることは、坪川氏の發言の通り困ると思うのであります。やはりこれが各黨を代表してのもので、少數黨の意見といえども尊重しなければならないという問題については、大政黨の襟度を示して、少數意見の發表の機會も許さなければならぬと思うのであります。しかし自由討議の場合においては、かような原則は接分比例にしてもらいたいと思うのでありまして、何囘か自由討議が重ねられていくうちには、ある場合には農民黨も共産黨も發言のない自由討議の日がある。必ずしも自由討議の日に少數派の代表が壱名々々出ていかなければならぬとは限らないので、その點は尊重するが、とりあえず第壱囘の國協黨の申し出を諒とする。しかし次囘はまた壱人でがまんしていただくときもあるというように、通計してまいりまして、あまり各黨間においてはなはだしい不公平がないように、委員長において計られたならばよろしいと思いま\xA1

す。