衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第15号

○後藤委員 それは外務委員長のお話の通りでありますから、壱應外務委員會を代表した外務委員長の趣旨辨明をされることが適當と考えますから、その方法に賛成します。

○大池事務總長 その點について壱言補足的に申し上げたいと思います。從來こういう際の事例というものはある意味においては内容的にはいろいろお考えの點がございましようけれども、壱つの大きな儀禮的なものとして取扱つております。從つて從來からこういう場合においては、事重大ものとして議長發議でやつておりました。今度の問題は外務委員會からかくかくの御要求があれば事前にその點も併せて研究しておつたのでありますが、私の方は從來の先例的な立場から見まして、議長發議をもつてやり、何ら趣旨辨明、賛成演説という形なしに、さつぱりとして濟ますという頭で關係方面には説明いたしておりましたので、もし外務委員長が發議をなし、發議と同時に趣旨辨明をされるという取扱いに御變更になれば、早速その點も關係方面にこういう取扱いに變更したということを交渉する必要があろうと思います。その點もお含みおきを願いたいと思います。

○土井委員 今度の問題の取扱いについての外務委員長の申出は壱應ごもつともな申出であると思いますが、從來の慣例もあり、事柄が事柄であるから、それに議長が取扱います場合においてはさつぱりした扱いになる。外務委員長の場合には壱應案文を朗讀して、それから趣旨辨明の言葉は、先ほど小島君の言つたように非常にデリケートないろいろな關係がある。むしろそれは議長が弔文を朗讀して、それであつさり通した方が、かえつて私はあとにいろいろなことがなくていいと思います。

○小島委員 これは外交關係は無視して、儀禮的に取扱うという意味で、さらつとしたやり方の方がいいと思います。

○淺沼委員長 ちよつと速記をやめて‥‥

   [速記中止]

○淺沼委員長 それでは速記を始めてください。

○後藤委員 それは委員長の言われる通りで、私も委員長の意見に全然同感です。しかし翰明直截にそれだけを今日上程しようということについては異議はありませんが、やはり將來の委員會運營の態度としては、本案では別にあつさり片づけて異議ないとしても、將來の運營の態度については、委員長の意見に同感であります。そういう精神なり、趣旨に副つてやつていただきたい。必ずしも私は惡意にとりません。運營の判斷を事務當局においてお諮りになつた、手續に精勵されたというふうに善意に解釋はいたしますけれども、趣旨においては、そうありたい。こう思います。

○淺沼委員長 それでは他に御意見ありませんでしようか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕