衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第2号

○淺沼委員長 それではどうでしよう。私が委員長をやりながら進行係をやるのもいかがかと思うのでありますが、壱つお許しを願つて、議題として取扱うのは、經濟實相報告書を議題とすることに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○淺沼委員長 異議がなければそれを決したいと存じます。

 その次には發言者の數ですが、これは各派交渉會では十三名というお話合いがあつたわけでありますが、ただいま石田君から壱名増員というような話もございまして、議論がわかれているのですが、十五名ということにして、内容については交渉會できめるということで、あるいは壱名減ることもあるかもしれないがどうでしよう。

○大石(倫)委員 大體開會の時間を壱時から五時までという決め方をとれば、それによつておのずから發言の數も制限を受ける。討論會であるし、初めてのものでもあるから、なるべくこれは十分にやつた方がよかろうと思いますけれども、何しろ正壱時から始めて正五時までというと、少しだれます。これはもう經驗上、どなたもわかつておるだろうと思います。そこで正四時間とすると、十六人で、壱分のむだもなく、演壇の上り下りの時間も入れてきつちり、十四人とすれば三時間と三十分です。十五人とすれば三時間四十五分、演壇を上つたり下りたりする時間はこの十四人で壱分ずつ計つても十四分、これで四時間になる。それは正確に壱時から始めて五時に切上げるという段取りにならなければ、五時過ぎになる。繼續してやつても、議場がだれて聽く人もなくなり、話すかいもなくなるのじやないかと思う。その點は少し考慮してほしい。私どもの黨においても、そうです。質問演説を弐人に制限したのでかなり不滿がありました。それで弐週間に壱囘は自由討議があるのだから、その際にすることにしたらいいじやないかということで抑えておる。自由討議の場合には、やはり\xA1

われもわれもと志願者がある。殊に若い新しい聯中などは、もう飛びつくほど早く演壇を占領してみたい氣もしておるらしい。それらもやむを得ざることと思つておるけれども、そうすればやはりだんだん接分比例の例外を開いていくということになると、また不滿が出るおそれもある。不滿が出れば、どうやらそれを抑えたと假定しても、大體本議場におけるそれの整理及び運營がつくかというのです。十三人で三時間ばかりで三十分間という餘裕をおいて、やはり正壱時に始めてちようど五時に終るくらいになる。十四人になると、四時間ではとてもやりきれない。それが十五分という制限を、弐十分も弐十五分もやる、抑えることができないということになると、これは先の七、八人くらいのところまではよかろうが、あとの六、七人はだれきつたようなことになる。

○佐々木(更)委員 これは自由討論といつても、意見の發表のしつぱなしではない。閣僚に對して質問の形をとるものが多いだろうと思いますから、これに對しては答辨がある。そうすると答辨の時間をどの程度にみるか。

○後藤委員 五分間以内です。

○佐々木(更)委員 そうしますとこういうことになります。十三名でも、もし十五分やると三時間十五分になる。前に十三名ときまつた。それを委員長の言われる十五分にすれば三時間十五分、それに五分ずつ答えたとすると約壱時間で四時間十五分。これはきちんと壱分のむだなしにやつて四時間十五分かかることになる。そこに議長の發言やいろいろなものを許すならば、厖大な時間になることと思うのであります。これはちよつと時間的に、壱人十五分に對しては考慮の餘地があるけれども、十分にこれを限定してみたところで、これは時間的に無理がある。それが壱つと、それから私は前の交渉委員會を知りませんので、十三人というのは、各黨どれだけの割當か知りませんが、私の聞くところによりますと、社會黨弐人と聞いております。(それは三、三、三です」と呼ぶ者あり)かりにそういたしましても、ここで三十壱名かの國民協同黨に雅量を示して、かりに弐人といたしますと、これが前例になるとたいへんなことになる。むろん話合いで、プール計算で將來公平を期すということならば、格別でございますけれども、とにかくこういうことは前例として、あとで必ず前にこ\xA1

ういう例があつたということになるのでございまして、比率からしても、三十壱、弐名の國民協同黨の壱人ということは、決して不當な數ではないと思うから、これはひとつ國民協同黨にがまんをしていただいて、なるべく前の決定通りにやつていただきたいと思います。

○淺沼委員長 石田君、どうでしよう。

○石田(壱)委員 先ほど委員長の取計らいがされたのですが、そういうふうに計らつていただければ、まことに結構だと思います。もしどうしてもそれがいけないということなら、十三名を率で割つてもらつて、規則通りにきつちりやつてもらいたい。私たちはこれを要求します。どうしてもそれがいけなければわれわれは國會法竝びに衆議院規則によつて、ひとつ進めてもらいたい。