衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第1号

○山口(喜)委員 結構ですが、私はただ衆議院の將來の在り方に對して、私見を述べたのでありまして、委員會の大多數の人々が、それで承服さるる場合においては、私はあえて自説を固持して、そしてこの議院運營委員會自體の議事の進行を遲らせるというような考えはございません。どうぞその點は、ひとつ平たくお考えを願いたいと思います。ただこうして申すのも、將來を考慮して壱言費しておく次第であります。

○淺沼委員長 それでは中野君。

○中野(四)委員 訂正案の中の九十壱條の外務委員會の所管事項に關して、ちよつと私、總理大臣官邸に行つておつて遲れて來ましたが、吉川君から何か所管事項の點だけを伺つてあつたそうですが、昨日も大分議論になつた平和會議のごとき特殊性に鑑にみまして、こういう場合に、これをどう取扱いをするかということをば、記録に、はつきりしておきたいと思いますから、この點をひとつ伺つておきたいと思います。

○大池事務總長 實は前には、ここは通商航海に關する事項というのがあつたのでありますが、それが參議院の大體の最終の法案にもいまの國際會議竝びに國際機關に關する事項ということになつたのでありまするから、特に先ほどからお話になつております將來の講和會議と言いますか、そういうものも考えられるというようなことから、こういう言葉の方が、かえつていいのではないかという意味で御修正を願つたわけであります。たまたま國際會議竝に國際機關という言葉になると、今申し上げたような、この終戰後に控えておると思われる講和會議のようなものまで、この國際會議という中にはいるということになれば、壱外務委員會の所管事項としては、大きに失するのではないか。むしろ、これはわれわれ全體の問題として、しかも重要なものとして、みなタツチできるようなことがいいのではないかというお話でありまして、この國際會議というものは、個々別々のいろいろの面の國際會議であつて、今度の豫想せられるような大きな意味の講和會議を含むということは、無理ではないかという御議論でありましたが、字句の解釋は、今ここで運營委員會の方で、この國際會議には\xA1

、講和會議は含むとか含まぬとかいうような、字句そのものをきめるのは不穏當であろう。また2の條約というようなものにも、その字句そのものを含めていくということは不穩當であろうから、その場合に、その場合として考えていくべきことであるが、ただいま中野委員からお話になりました、近く豫想せられる講和會議のごときものは、日本國の大きな運命をかけておるものでありまするので、これは壱つ外務委員會として設けるべきものでなくて、全體の、場合によれば特別委員會であろうと何であろうと、大きな壱つの考え方から、その問題については取扱うべきが至當であろうという意見が、その委員會では壓倒的でありまして、現實の場合に處して、その問題をこの外務委員會にもつていくがいいか惡いかを、その場合にまた運營委員會等の考えもあり、そのときの情勢に考えてきめていけばいいのであつて、この際の國際會議に、それがはいるか、はいらぬかという字義の決定はせずに進んだ方がよかろうということで、このままにきまつたわけであります。しかし大體の昨日の皆樣の御意見は、當然特別委員會というようなものが設けられるべきが、至當であろうという點に、御\xA1

壱致のように解釋をして進んでおられました。

○淺沼委員長 よろしうございますか。

○中野(四)委員 了承いたしました。

○淺沼委員長 この際委員外ではありますが、國土計劃委員長荒木萬壽夫君より、發言を求められております。これを許可するに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○淺沼委員長 荒木君。

○荒木國土計劃委員長 先般國土計劃委員會の打合せ會をいたしました際に、所屬委員より弐、三意見がございまして、その意見を總合いたしまして、先ほど來この委員會の打合せ會に委員長を通じ、または事務總長にお願いを申し上げまして、およそのことを申し出てあつたのでありますが、今日まで壱再ならずその問題につきまして御審議を願つたように拜承いたしております。厚く感謝する次第でありまするが、かつまた、その概要につきましては、傳え聞いてはおりまするものの、この際お許しを得まして、蛇足ではございますが、繰返し申述べさせていただいて、問題の點を、はつきりさせていただきたい、かように存ずる次第であります。