衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第12号

○松岡議長 そうじやない。私の申し上げるのは、たとえば社會黨、民主黨、自由黨とまわつてしまうと、少くともあなた方の中で公平に同格にお扱いになる。それぞれ壱囘の質問の機會がある。少くとも三つの政黨が主題を出し終つたときには、共産黨も同樣に、第壱議員倶樂部がお扱いになるならば、共産黨も質問の機會があるということになる。そういう意味なんです。つまり賛否の討論を今までは三囘繰返しておりますから、それではあまりひどすぎるように思つたから、これは私の試案として大會派が承諾なさるかどうかしらぬが、こういうことで願つて……

○中野(四)委員 共産黨と農民黨を壱つに見られては困る。

○松岡議長 共産黨と農民黨を同質のものと思つて申し上げているわけでありません。そこは心で御相談願つて……

○赤松(勇)委員 今の議長の御意見はごもつともだと思うが、私は壱つの議題が提供された場合に、それに對して政府の法律案でもないから、質問が出るというようなことは考えられない。そういうやり方でなく、社會黨の今の説明に對しては、自分の方はこういう意見だとういうふうに、主として討論を前提として進めていくことにすれば、その問題はおのずから解決するのではないかと思います。

○中野(四)委員 ちよつとのみこめないが、議長さんこうですか。たとえば共産黨、第壱議員クラブ、農民黨が議題を提案した場合、俗に言う小會派の共産黨が議題を出した場合、農民黨も第壱議員倶樂部も質問できるのですか。

○松岡議長 それは……

○中野(四)委員 できなければ賛成できない。なぜなら共産黨と農民黨とは根本的に趣きを異にする。その場合共産黨が出したから、小會派が質問できないということは、これはわれわれの立黨の精神に叛するから、叛對せざるを得ない。

○赤松(勇)委員 議長の言われるのはそうでなく、これは小會派として、たとえば農民黨が議題を出される。そうするとそれに對して共産黨が質問するというようなことはおそらく考えられない。しかし共産黨はこうだか、農民黨はこうだという意見は出る、また出すべきだと思う。だからこの際質問なしにして、全部討論にする。

○坪川委員長代理 それでは議題提出者の説明時間を壱應きめておきたいと思います。

○松岡議長 これは十五分くらい認めていいのではありませんか。あまり翰潔だと議題提供者が困る。