衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第12号

○工藤委員 時間の問題だろうと思う。十分、十五分でいけなければ弐十分にして、四人のところを三人にするとか、大體壱つの綫をこしらえてやらぬと非常にへんてこなものになるのじやないか。十分で説明できない人もあるし、十分で説明できる人もある。

○小澤(佐)委員 今の議長の構想だと、たとえばある題目を社會黨が出したとする。この問題に弐分でも三分でも自席から聽く、それから討論にはいつた場合に、十分でも十五分でもやるという趣旨であるから、今の壱人十分というふうにきめてしまうことは、せつかくの議長の趣旨と違う。やはり三分で濟む人もあるし、壱分で濟む人もあるのだから、壱分は壱分、三分は三分で自由にして、その黨のトータルを押えればよいのじやないかと考えております。

○佐々木(更)委員 壱つの議題を提供せしめて即席討論をやることになるのでありますが、あまり議題の提出者が壱人四十分というように、各黨が持ち時間を全部費したのではあとに質問に差支えるから、やはり議題の提出者の説明時間というものは制限する必要があると思う。もう壱つそれに對する質問は、三分の人は三分でいいのじやないか、五分の人は五分でいいのじやないかというと、持時間のタイムをとつて計算しなければわからない。そういう意味で質問の時間を、壱應はこの際五分ならば五分というように限定しないと、そのときに時間を計算して、もう壱人あるとか足りないということはむずかしいと思うので、やはり壱應の時間の限定が必要じやないかと思う。

○小澤(佐)委員 今だつてタイムをとつております。

○佐々木(更)委員 今までのタイムのとり方は、限定された時間を超過したかどうかをとつておる。今度は持時間全部をいつばいに滿たしたかどうかをとるのだから、今までの時間の測定と今度の時間の測定は大分違う。

○坪川委員長代理 提出者の説明時間は壱應與えて、討議の時間は黨に與える。

○赤松(勇)委員 大體皆の意見が壱致したと思うのですが、壱應先ほどの割當、つまり社會黨、民主黨、自由黨、國協黨その他の小會派、大體五つのクラスがあり、この五つが順次議題をつくつていく。その場合發言の時間は各黨に割當てて、各黨はそれぞれの持時間を何に使おうとも、時間内であれば差支えない、こういうことになりますね。そうすると次にはその持時間をどうするかということですね。

○松岡議長 どうでしよう。質問だけの場合は各黨派の時間ということをしませんで、私壱個の考えですが、質問だけは大小おしなべて各黨壱名程度―各黨というのは小會派の三つを壱緒にしたものを壱つとみて、五つに壱人ずつの質問だけは認めていつたらどうですか。

○赤松(勇)委員 それはどうしても質問といつても討論の範圍にはいつてしまう。ですから私が思うに、質問も討論も同じ持時間の中に入れてしまつたらどうか。

○中野(四)委員 質問の限定には異議があります。なぜかなれば、共産黨と農民黨とはまつたく性格を異にしている。ほんとの話が隱匿物資で仲よくしているだけで、質問では共産黨は共産黨の觀點から質問しよう、農民黨は農民黨の觀點から質問しようというのです。それを共産黨も農民黨も質問を壱緒にしたらどうかというのは殘酷もはなはだしい。それは自由討議の本質に豫盾するものだと思う。