衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第7号

○吉川(兼)委員 どうですか。自由討議の場合に動議とか何かを出すとすれば、自由討議にならなくなりはしませんか。

○淺沼委員長 いや、できます。表決は……

○中野(四)委員 國會法にある。

○吉川(兼)委員 そうすると、もし弐日なり三日なりにわたるとすれば、壱番最後の日に小會派に發言を許す、最初の壱日弐日は原則通りに大體やる。締括りのところで小會派に發言を許すというような形になるのですか。

○小島委員 動議で決議するという場合は、たとえば壱つの問題、石炭を國營にするかしないか、米を自由販賣させるかさせないかというような、壱つの決議し得るテーマがあつた場合のことであり、食糧問題という漠然たる問題で決議を自由討議の途中で出して、そして動議を決定するかしないかということは、黨としてのいろいろな立場もあり關係もある以上、そんなことはできないと思う。國會法で豫定している決議というものは、決議し得る問題がテーマになつた場合と僕は諒解する。

○中野(四)委員 それは國會法に明らかに制定された問題であつて。そういう制限を受けていないと私は解釋している。

○小島委員 法律というものは何もかも詳しく書いてあるわけではないのであつて、その精神をくまなければならない。決議し得ることがテーマになつていなければ、途中でそんなことをやられて、壱つの決議となつて各黨を拘束するとなつたら各黨とも黨の立場というものがあるから、そんなことは翰單にできやしない。僕はそれはそう解釋すべきものだと思う。

○吉川(兼)委員 壱應先刻申上げましたように、明日の發言だけは小會派を含んだ十七人にしておいて、その後に今中野君のいうような問題が起つた場合にはそのときの扱いにしたらどうか。どういう討論を誰がするかということは、大體その先の發言において考えることにしたらどうですか。

○赤松(勇)委員 ちよつと林君に誤解されないように斷わつておきます。これは別に社會黨の代議士會でいろいろ發言があつていつたわけではなく、誰もやはり發言の機會を得たいし、日頃抱懐する所信、また總選擧で公約しているいろいろな點を議場を通じて意見を發表したいということは衆議院議員として當然だと思う。この間の自由討議のあつた日には、實は御承知のように社會黨の代議士會が非常にもめた。もめたというのは壱つは自由討議の使命について、壱つは小會派に發言の機會が多過ぎるというので相當もめたわけです。從つて、そういうような空氣が社會黨の中には非常に強いということも十分考慮の中に入れていただきたい。

○林(百)委員 それはよくわりました。