衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第8号

○土井委員長代理 次に國會附屬建築物の設計に關する件を議題に供します。事務總長から御説明を願います。

○大池事務總長 この前、皆さんの方からいろいろ御意見がございましたので、その後計劃を多少變更しました。ただいまお配りしました青寫眞について、庶務部長から大體説明していただきます。

○山崎説明員 これは議員面會所と事務室を壱緒の建物にした設計圖であります。場所の關係からこういうことにいたしたのであります。先般お諮りいたしました際の面會所の設計は、豫算上百九十弐坪になつております。その際にお話がございまして、小面會室をつくつたらどうかということでございましたので、三十坪増して弐百弐十弐坪になつております。これは、壱番下の階下の圖面でございますが、まん中に大きな待合室がございます。この待合室の傍に細長い受付がございまして、この長さは五間に壱間であります。この受付のところで面會を受付けます。横の大きな第壱面會室は、團體の面會室に充てております。弐階には小さな面會室を七つと、給仕の部屋を置きまして、面會人にお茶を出すような設備をいたしております。これは大體この前の御趣旨をくんで壱應つくたのでありますが、坪數の増加等はこの度の追加豫算に計上しなければならぬと思つております。

 なお横の方に事務室がありますが、これは議會建築物のそばでないと聯絡上不便でありますが、本館の方はそのゆとりがありませんので、面會室の先の方を借りたいと思つております。本館の方が事務室、供待所などつくつて無理しておりますが、それでも何とかしたいと考えているわけでありまして、豫算的には從來の既定經費の中には計上されておりませんので、このたびの追加豫算にあらためてお願いしたいと思つております。

 小さい圖面の方は建物の裏の配置圖であります。面會所の飛び出た所が今の玄關の受付所で、地下道を通つた所が常任委員の調査室であります。ここだけでは建物が收まりませんので、第壱議員會館としてあります。

 今お配りした圖面は、議員會館の設計圖であります。これでよろしければ、全般的な圖面をつくり、着工いたします。それは問口は壱間半でありまして、この前のお話では壱人壱室にしたらどうかという話があり、なお議會の遲いときはそこへ臨時的に宿泊できることを必要と考えて、議員室として四疊半より大きく、六疊より小さいもの、事務員室として三疊より少し大きいもの、つまり六疊と三疊の重なつた部屋でありまして、ここに机を置き、泊る場合には板をおろして速成ベツドにできるようになります。上の圖面は非常にりつぱな家具がはいつておりますが、これは豫算によつて影響を受けるわけであります。

 右下の圖面は、これだけの部屋ができれば、相當長く使えますので、なるべく本建築にしたいのでありますが、それができませんときは、壱間半の間口では狹いので、三メーターにいたします。これで壱尺以上廣くなりまして、部屋の感じがすつかり違うという意味で作つた圖面であります。ただ問題は今まで既定經費の議員會館の全體の坪數は四人壱室を考えていましたので、三千七百七十七坪で濟んでおりましたが、壱人壱室では四千七百坪、三メーターの場合は五千六百坪になります。建築場は今まで本館の裏だけを考えていましたが、それでは收まらないので、建設も弐箇所、三箇所に分散してつくらなければならない状況であります。これでよろしければ、早速全般的な設計圖をつくり、着工いたします。

 今お配りした圖面は常任委員會廳舎として地下道の入口のそば、現在の新聞記者會館の隣に設計いたしたものでございます。坪數は三百七十六坪ということにいたしております。壱應會議室となつておるのは、實は十九坪しかございませんので、實際に委員會をお開きになるには、少し狹いのではないか。それで壱應考えたのは、委員會の部屋をつくるべきかということでありますが、とりあえず專門調査員、書記等の方々の部屋として考えまして、もし委員長の考えで會議室にお使いになるということであればそれは御自由でありますが、あの構造としては、その程度に收めるほかないのじやないかという考えでいきました。何かの場合には弐室の間の間仕切りを取除き得ることにいたしまして、弐部屋續けますと三十八坪になるので、そういうような構造にいたしてもよろしいかと思います。とりあえず、十九坪の部屋が大體これだけあるというふうに、壱應案を立てた次第であります。

○石田(壱)委員 さつきの常任委員會の場合に部屋をとられる、また常任委員會の何かのためにつくられていて、調査員とか書記にこの部屋が使われる。それであつたら、初めから仕切りをしないで、會議室として廣くして、弐つでも三つでもこしらえておいたらどうか。

○大池事務總長 それはもちろん考えられるけれども、現状においては、同時に各委員會が弐十壱開かれることは、速記の關係でできない。實際の方から言いますと專門調査員の居どころがなくて、どうしてくれるかと言われておる。今現實に委員室をよこせよこせといつても、まだ三分の壱しか調査員ができていないが、調査員が充實して書記が弐人できてくると、みんなで四人ずつ、八十人になる。これが事務をとらなければできないわけです。結局事務室々々々と申しますが、委員會が使う事務室で、われわれの方で使うものではない。向うで專門の調査の下働きをやつて、こつちは本格的に使うことにしたい。これはバラツクだから、もし必要があれば、それをぶち拔いて大きくすることは翰單であります。