衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第7号

○小島委員 どうですか、このまま運營委員會で認めたら…

○林(百)委員 壱應委員會に付託して本會議にかけるという手續をとるべきだ。

○森(三)委員 壱應各派交渉會で各黨とも賛成したのだから、委員會は省略して、…

○石田(壱)委員 この問題は救國貯蓄の件に關しても、健全財政を堅持することに關しても、これを決議することは、おそらく兩院において誰壱人としてそれに叛對する者があり得るはずはない。それをことさら今決議案によつて決定しようというところに、私は何らか政治的のゼスチユアがあるのではないか。もし全院壱致の決議によつてやられたそのものの範圍から壱歩も政府が出ることができないということになつたら、各常任委員會において、これから豫算を伴う問題をやつていこうとするときに、壱歩もその決議案より出ることはできないということになりはしないか。そこで相當内容を檢討する必要があるのではないかと思う。

○坪川委員 今、石田君は政治的ということで議論されたが、そういうことになると、あなたの方から出されておる農業協同組合の件もやはり政治的な問題と考えられても仕方がなくなる。

○石田(壱)委員 だから農業技術員の問題でも常任委員會に付託するようにしてもらいたいと言うのだ。

○小島委員 しかし、健全財政を要求するということは、健全財政の内容の形に非常な關係がある。たとえばこの間の豫算委員長の鈴木君が言つたように、赤字を出したところで生産的な金を出すのなら赤字でも健全財政だと言い得るし、あるいはまた前の内閣のように、プラスマイナス、ゼロであれば健全財政であるという考え方もあるが、健全財政であるか否かということは、常識の問題であつて、それが政治的に壱つの意味があるかないかということは、別に財政當局も考えることであろうし、それは誰も常識なんだから、ここに壱々むづかしく言わなくても、このままで審査委員會にかけないで直接やつていくことに了解してもらいたいと思うのです。

○林(百)委員 今の小島さんの意見はわかるが、ただ先ほど石田さんも言われたように、そういう決議をしておきながら、その後また議院の決議として、たとえば六・三制完全實施の決議だとか、あるいは農業會の技術員に對する俸給増額の決議というようなことをしたのでは意味をなさない。國會としていろいろの意思がそこに亂れてきて意味をなさないから、よほど愼重に決定してもらわなければならぬ。

○小島委員 しかし國民がすべて貯蓄しなければならぬということは、すでにこの前の議會でも決議しておる。これは、各派交渉會に移しておけばよいではないか。

○淺沼委員長 これの取扱いに各派の交渉會に壱任することに異議ありませんか。