衆議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第7号

○小島委員 それはぼくはわかる。ほとんど請願は豫算を伴うが、これを從來の考え方で取扱つておるのではないかと思う。この點に對して運營委員會あたりから注意をする必要があるのではないか。うかうか豫算を伴う請願を通してしまつて、政府は知らぬ顔はできないでしよう。

○坪川委員長代理 今の各種の請願に關する取扱いの問題でありますが、事務總長から御説明になりましたごとく、壱應内容を勘案して適當な委員會に付託するということの原則を認めて、その取扱いに關しましては、聯合審査會も行われますから、その取扱方法につきましては研究するということに考えて、壱應原則だけは、今、提示になつた方法で請願を付託されることに御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○坪川委員長代理 それでは御異議なしと認めます。

○大池事務總長 今壱つ私どもの方で困りますのは、例のヘボン式のローマ字を復活してもらいたいという請願であります。これは文教と文化といずれになるか、見當がつきませんので、どちらのものであろうかということをおきめ願いたい。この點をお諮りする次第です。

○森(三)委員 決定さえすればいいことなんですね。われわれもわからぬが、文化の方がいいじやないか。

○小島委員 ぼくは文化の方に屬するもので、文教へもつていくべきじやないと思う。文化委員會の方へ付託すべきものだと思う。

   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○大池事務總長 それでは次に委員會の付託問題がありますので、何れに付託すべきかについてお諮りしたいのは、勞働省設置法案が政府から弐十弐日に提出されております。勞働省の設置法案はどこにもつていくか。それをひとつおきめ願いたいと思います。行政機構ということになつて表面から取扱いますと決算の方へいくことになります。それから勞働問題を取扱う省であるから關係があると言えば勞働委員會ということになるわけでありますが、これはいずれ内務省の解體等のことにも關聯があると思いますから、どこへもつていつたらいいか。

○森(三)委員 この問題もやはり初めてできる省の問題ですから、相當愼重を期せなければならぬと思います。單に形式的から見れば決算委員會に屬しておるのでありますが、事の性質からいつて行政機構のことが決算委員會にかけられるというのは、まつたくおかしいように考えられる。本來ならば行政機構委員會のごときものがあつて、それにかけるのが適當だと思いますが、どこにももつていく所がないからそういうところに入れてあるに違いないと思う。そういう面から言えば、事の本質は勞働委員會にかけなければならぬのであつて、本質と形式と兩面から見れば、私は現在のところ勞働委員會と決算委員會の合同委員會というものを組織して、その委員會にかけることが壱番適當でないかと思います。單に決算委員會だけでやつてしまうということになればほんとうに形式的なものになつてしまうじやないかと思う。